「頑張る業者青年(下)」
(しんぶん赤旗2013年1月24日付5面より)

☆3回目は全商連青年部協議会議長の雨松さん(神戸市・歯科技工士)。


 雨松さんは歯科技工士の仕事について10年。一人前の技工士になるには熟練の技術と知識が必要だが、歯科医の診療報酬低価が原因で、技工物の値段がここ10年間下がり続け、なかなか大変な状況になっている。診療報酬が低くなり、歯科医は技工物を安く注文するなど原価を縮減せざるをえなくり、歯科技工士の仕事にも影響が出てくる。「歯科技工士が技術を向上させ、良い技工物を作るためにも、診療報酬の引き上げが求められています」と雨松さん。
 「こんな厳しい状況なのに消費税が増税されたら大変です。一番やってほしくない」とも強調する。

 雨松さんは昨年、全青協議長に就任。迷ったが、業者運動の発展が、自分の仕事の前進につながると考え、議長を引き受けた。

 「いま地域を大切にする業者青年が増えていますが、消費税増税など政治の流れは逆行している。いまこそ民商青年部が力を一つに要求を実現していく時だと思います」と決意を語る。